似鳥鶏(にたどりけい)

□ さよならの次にくる〈卒業式編〉 創元推理文庫    さよならの次にくる〈新学期編〉 創元推理文庫  短編連作。コミカル学園ミステリ。  怪文書の犯人捜し、どうやってビルの屋上から脱出したのか、ストーカー撃退作戦、他。  日常の謎系。   「理由あって冬に出る」の続編。前作は読んでいませんが問題なく今作を読めました。  表紙買いしたのですが、伊神先輩というのを表紙の女の子かと思っていたら、実際は  完璧超人の男子でがっかりでした。   2作目という事で人物描写が薄いのか、どの登場人物もそんなに印象に残りませんでした。  言動は派手なのに地味、というキャラばかりです。   文章はとても読みやすく、今まで聞いたことのないような比喩表現も楽しい。   主人公が善良で素朴で普通っぽいところがいい。同系統の作品である米澤穂信さんの  古典部シリーズの主人公よりもはるかに好感度が高かったです。   話の退屈さに何度か中断しつつも読み終えることができました、最後まで読む価値の  あるとても面白い話だったと思います。   なんで分冊なんだろうか? たまたま2冊同時に買ったから読みましたが、卒業式編  だけ買っていたら新学期編は買わなかったかもしれない。  2009/11/14
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