ミステリ漫画

 Dの魔王  原作:柳 広司、作画:霜月 かよ子 (ビッグコミック)  最高峰ミステリー・コミック現わる。天才スパイ達による命がけの騙し合いが幕を開ける。 帯にはこのように書かれていましたが第1巻ではまだそこまで話が進まないようです。  霜月かよ子さんの絵で描かれた登場人物はすごく魅力的でした。表情の変化から、い ろいろと深読みしたくなり、ミステリ漫画を読んでいるなあと充実した気分になりました。 《以下、心の狭い私の言いがかり》  余計な知識があると、細かいことが気になってしまいます。  昭和20年の日本軍を扱ったミステリの割には軍人の描写はいまいちだと感じました。 挙手の敬礼は絵的に見栄えするというのは分かりますが、脱帽状態でも挙手敬礼をさ れると、醒めます。  実際の自衛隊、警察、消防で脱帽状態の時に敬礼の号令があったとき、手がピクリと でも動けば腕立てさせられるそうです。  登場人物の陸軍士官達の言葉遣いに疑問を感じました。陸軍の将校にも関わらず "貴様"、"俺"と海軍将校の言葉遣いをしています。実は海軍軍人だったというトリック なのかと勘ぐりましたが、そんなことはありませんでした。  陸軍の将校は"お前"、"自分"という言葉遣いをしていたそうです。 2009/09/30
inserted by FC2 system